1日10分の大事な時間
息子と駅まで
西新宿に引っ越して、早いもので1年が経った。
息子も自分も丸の内線を使って通学・通勤している。
どちらかが望んで始まったわけではないが
毎日一緒に駅まで向かい、地下鉄の中では隣に座る。
始まり
ある日、自分がいつもより早く出ることがあり一緒に行ったことが始まりだ。
次の日、息子が
「早くしないと、間に合わないよ!」
それまで息子は7時に家を出る、自分は9時だったことから、
「いや、いや俺こんなに早く出ないよ、、」と喉まででかかったが
「おっと、急ぐからちょっと待って」
駅までの道のりは約10分。
自分から息子に話しかけることはしないようにしている。
息子から話さなければ一言もしゃべらないで駅に着いちゃう日もある。
駅まで10分、息子がしゃべりまくる日もある。
なんとなく下向きで歩くのが遅い日もある。
何かソワソワして落ち着きがない日もある。
子供なりに考えたり、何かに立ち向かったり、
大したことではないことがほとんどだけど、子供はいつも全力なんだな〜と
自分が小学生のころをぼんやり思い出しながら横を歩く。
電車が来ると
息子は”我先に”をこらえながら車両内をスタスタ、2人隣に座れる空きの片方にさっと座る。(これがちょっとかわいい。朝早いから、座れます)
お互い口に出すことは無いけど、席に座ると
「今日もやったね」と顔を合わせてニンマリ。
車内で話すこともなく、自分は新宿3丁目で席を立つ。
やっぱり声をかけるわけでもないが
「今日も楽しいことがあるといいね。」
「父さんもね。」
ニッコリした息子の目とアイコンタクト。
今日も頑張れる。