2017.01.22
配送だけじゃない”ヤマト運輸”の取り組み

配達時に「高齢者見守り」で成果 地域密着のセールスドライバー

青森県黒石市からの刊行物を配達時に、セールスドライバーが高齢者の安否確認を行う。
2013年に始まった見守りの取り組みが独居高齢者が安全・安心に暮らせる生活環境づくりで成果をあげているらしい。

セールスドライバーが市の刊行物を独り暮らしの高齢者に手渡しし、その際に安否確認も行う
青森県黒石市では現在高齢化率は29.4%。約30%が高齢者の市。これは特別な例ではなく国内には多くの市、町がこの人口割合に向かっている。
さらに全戸約1万3000世帯のうち、950世帯弱が独り暮らしの高齢者である。

青森県黒石市では
市では早くから、高齢化に対応した施策を続けてきた。2010年には独り暮らしの高齢者を対象に、かかりつけ医療機関や緊急連絡先などの情報をシー トに記入してもらい、自宅で保管する「救急医療情報キット配布事業」をスタート、2011年には県の社会福祉協議会と連携して「緊急通報装置給付貸与事 業」を行った。
しかし、黒石市地域包括支援センター所長補佐・木村哲二氏によると、そうした取り組みでは解消できない課題があったという。
「これまでの取り組みでは、日常生活に不安を感じる高齢者、つまり希望者のみの利用で、すべての独り暮らしの高齢者を見守ることはできませんでし た。高齢者の中には、『自分はまだ大丈夫』と考え、支援に抵抗を感じる方もいます。また、民生委員の負担軽減も課題となっていました」

希望者だけでない、全独居高齢者世帯にアプローチできる取り組み

本サービスでは、ヤマト運輸のセールスドライバーが刊行物を直接、独り暮らしの高齢者に手渡して安否確認を行う。
配達時の情報が市にフィードバックされる仕組み。
田舎に母親が一人暮らしをする自分にはとても刺さる取り組みですね。

留守のときは再訪問まで

留守のときは担当セールスドライバーが直接本人に会えるまで3回訪問するサービス。
それでも会えなければ郵便受けに投函、市に報告。

ドライバーさんにも黒石市の取り組みにも脱帽です。

集配業務は新しいサービスを創出する
集配業務は依頼主と直接対面する接点を持ちます。ユーザーの声を聞き、その困りごとを解決するサービスを創出する可能性が大きい。